腸内細菌

そもそも「腸」にはどんな力がある?

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腸には、すごい力が秘められています。

その力を最大限に発揮するためにも、腸の働きについて知っておくことは大切です。

これから簡単に説明していきますね。

腸の役割

私たちの体に入った食べ物は、食道を通って胃で分解され、まず小腸に運ばれます。小腸の長さは大腸の4倍、表面積は2倍にもなります。栄養素の消化、吸収は、主にこの小腸で行われ、そこで残った食べカスが大腸に運ばれます。

大腸には、腸内細菌の働きによって大便が作られます。大便は直腸へ運ばれ、最終的に体外へ出ていきます。

これが、体に入った食べ物が辿る道のりです。

このように、栄養素の消化、吸収から排泄までを一手に行うのが腸の役割です。

腸がうまく機能していないと、体に必要な栄養素が摂り込まれず、また必要なものを取り除かれた食べカスが排泄されません。

このように書くと、大腸より小腸のほうが重要ではないか、と思う人もいるかもしれません。

たしかに、小腸は胃で分解された食べ物から栄養素を摂り込む、重要な臓器です。体の消化吸収部隊の花形といってもいいでしょう。

一方、大腸は食べカスの最終処理工場のようなもの。これまであまり注目されてこなかったのも、大腸で吸収される栄養素は小腸に比べて少なく、ただ食べ物のカスを使って大便をつくるだけの臓器、と考えられてきたからでした。

しかし、これが大きな勘違いだったのです。

大腸と小腸の違い

大部分の病気が大腸の腸内環境に起因しています。つまり、大腸こそが、私たちの健康を左右する、もっとも重要な臓器といえるのです。

例えば、「小腸ガン」になった人を知っていますか。大腸ガンはガンの中でも、とくに日本人の死因の上位にあるのに対して、小腸ガンは、ほとんど耳にしたことがないに違いありません。

実は、小腸は非常に病気の少ない臓器なのです。小腸に関係する病気で比較的メジャーなのは、十二指腸潰瘍くらいのものでしょう。

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小腸の病気の少ない理由は、いくつかあります。

まず、小腸の粘膜は1~3日に一回は生まれ変わっているからです。粘膜の新陳代謝が活発なため、仮にガン化した細胞があっても、すぐに死んで剥がれてしまいます。治療が必要なほど大きくならないうちに、ガン細胞は消えてしまうのです。

また、リンパ球という免疫細胞の50パーセントが小腸にあると言われています。

リンパ球の役割は、体内に侵入した有害物質を攻撃し、やっつけることです。

したがって、仮に外から有害物質が入ってきて小腸に達しても、そこに大挙存在しているリンパ球の働きによって病気が未然に防がれるのです。

さらに、小腸に食べ物が滞留する時間が短いことも、小腸の病気が少ない理由の一つです。栄養素を取り込んだら、さっさと食べカスを大腸に送り込んでしまうので、小腸は食べカスから生まれる有害物質の害を受けにくい。つまり、小腸は、きれいで健康な状態に保たれやすいのです。

小腸には腸内細菌がほとんどいないことも関係しています。食べカスから有害物質が生まれるのは、悪玉菌の作用です。その悪玉菌があまりいない小腸では、食べカスが腐敗して有害物質が生まれるという作用自体が、あまり起こらないのです。

一方、大腸は食べカスが最後に辿りつく場所であるだけに、有害物質(発がん物質や発がん促進物質、細菌毒素など)が生まれやすいし、速やかに食べカスを処理、処分できなければ、そこから生まれる有害物質の害をもろに受けてしまいます。

有害物質が大腸から体内に広がれば、さまざまな病気を招きます。

腸の役割のうち、栄養素の吸収はもちろん欠かすことはできません。しかし、それも最後に残ったゴミである食べカスを適切に、速やかに処理、処分する大腸の働きがあればこそ。

大腸が正常に機能しないなかでは、いくら小腸が頑張って栄養素を摂り入れても、健康は無に帰してしまうでしょう。

まとめ

小腸は、とくに意識しなくても健康に保たれやすく、正常に機能します。栄養素を摂り入れる小腸の役割以上に、ゴミを適切に処理、処分する大腸の役割に、より細心の注意を払う必要がありそうです。

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